罪とは何ですか。また、どのようなことが罪なのでしょうか。
罪とはいったい何なのか、さまざまな言葉を用いて表現することができるでしょう。
罪とは、考えや言葉や行いが良くない方へと向かったり歪んでしまったり、神様に対して反抗的になったりすることです。
すべての罪に共通する特徴は、「命そのもの」なる神様から遠ざかるよう人を仕向ける点にあります。
短く言えば、罪とは心で神様を捨てることです。
原罪(生まれながらの罪)とは、あらゆる人間のうちに潜む、悪を選ぶ傾向のことです。
原罪は、さまざまな悪い考え、間違った行いや言葉、行えるはずのよいことをあえてやらないこと、といった形で現れます。
罪は人間の命を傷つけ、破壊し、滅ぼしてしまいます。
自分や他の人たちの人生を顧みれば、このことについて何かしら具体的な例が思い浮かぶのではないでしょうか。
それでも何も思い当たらない場合には、神様が人間にお与えになった信仰生活のルールとも言える「十戒」という鏡の前に立ってみましょう。
そうすれば、人は自分の惨めな真の状態を知らされることになるでしょう。
聖書によれば、人は皆、罪深い存在です。
人間は誰も、罪を完全に避けることはできないし、罪が引き起こす不幸な結果から免れることもできません。
罪は、私たちを神様とその神聖さから引き離してしまいます。
罪のもたらす最悪の結果は死であり、神様との永遠の別離です。
人間は神様の御前で自分の罪やその不幸な結果を自分の力では帳消しにできません。
私たちを救うことができるのは、イエス・キリストだけです。
詳しく見る、信仰のABC、 4.12. 罪への堕落と原罪
「それは、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、すべて信じる人に与えられるものである。 そこにはなんらの差別もない。
すなわち、すべての人は罪を犯したため、神の栄光を受けられなくなっており、彼らは、価なしに、神の恵みにより、キリスト・イエスによるあがないによって義とされるのである。」
(聖書のローマの信徒への手紙3章22〜24節)