悪魔は実在しますか。
フィンランド語原版執筆者:
パシ・パルム(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)
日本語版翻訳および編集責任者:
高木賢(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)
聖書は悪魔についても語っています。
もっとも、それは参照程度に触れられているにすぎない場合がほとんどです。
悪魔は、善そのものなる神様と対等に張り合う反対者などではなく、神様の造られた被造物のひとつです。
悪魔が悪そのものとなった理由は、人間が後に犯した誤りと同じです。
それは、自分で神様と等しい存在になろうとした傲慢さのせいでした。
神様はご自分がお造りになったこの世界に対して全き善き御心をもって接してくださるのですから、この御心を否定する悪魔の態度は悪そのものです。
悪魔は、神様を無視する反抗的な態度の具体的な現れであるとも言えます。
それでは、悪魔はどのように活動するのでしょうか。
「悪魔は神様に従順でない者たちのうちでその力を振るう」、と聖書は教えています。
もしも神様の御心に従わないならば、私たちは神様の敵対者である悪魔の影響を受け、その意志に追従することになります。
しかし、イエス様を自分の主、自分の救い主として認めて告白する時に、私たちは悪魔の側から神様の側に移動することになります。
「悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい。
わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。」
(聖書のエフェソの信徒への手紙6章11〜12節)