天使は存在しますか。
フィンランド語原版執筆者:
Pasi Palmu
日本語版翻訳および編集責任者:
高木 賢
はい、天使も存在します。
神様の創造の御業は、視覚など人間の感覚で捉えられる現実だけに限られるものではありません。
そう考えるのは、人間の傲慢さにすぎません。
私たち人間は神様の創造の御業を俯瞰し支配する立場にはありません。
「神様の世界」は、自然科学によって観察できる世界よりも、はるかに豊かで多様で不思議に満ちた世界なのです。
キリスト教が広まっている国では、天使に出会った人々の体験談などに世間の関心が集まり、さながら「天使ブーム」になることがたまにあります。
天使自体はキリスト教信仰にとって主要なテーマではありません。
とはいえ、新約聖書の福音書を読むと、イエス様のこの世の人生のいくつかの重要な局面において天使が関係していることに気づきます。
たとえば、天使たちはイエス様の誕生を予告したり、イエス様の復活を知らせたりしました。
天使たちは、神様からのメッセンジャーとして、イエス様のある特定の人生の局面が私たち人間の救いの基となる大切な出来事であることを、はっきり告げているのです。
また、天使たちは「仕える霊」である、とも言われています。
彼らは、神様から与えられた職務をこの地上で忠実に果たすからです。
とくに、私たち人間が天の御国に入るという目的のために、彼らは仕えています。
詳しく見る、信仰のABC、4.10. 天使たち
「御使たちはすべて仕える霊であって、救を受け継ぐべき人々に奉仕するため、つかわされたものではないか。」
(聖書のヘブライの信徒への手紙1章14節)