聖餐式はどのように有益ですか。

フィンランド語原版執筆者: 
ヤリ・ランキネン(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)
日本語版翻訳および編集責任者: 
高木賢(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)

聖餐式で私たちはイエス様と出会います。
聖餐式の場で、イエス様は多くのやりかたで私たちの世話をしてくださいます。

救い主イエス様には特別な一つの職務があります。
それは、「罪を赦す」という職務です。
まさにこの職務をイエス様は聖餐式で実行されます。
十字架の死によって成就された救いを、イエス様は聖餐式を通じて人々に分けてくださいます。
イエス様の死によってすべての人のすべての罪は帳消しにされ、それぞれの人が必要としている完全な罪の赦しが与えられます。

宗教改革者マルティン ルターは聖書をよく知っていました。
「聖餐式はどのように有益か」、という質問に対して、彼は聖書の教えを次のように要約しました。
「この聖餐の聖礼典で、私たちには罪の赦しと命と救いが与えられます。
なぜなら、罪の赦しがあるところには、命と救いもそこにあるからです」
(小教理問答書)。

聖餐式について聖書が約束していることを信頼して聖餐式に参加し、イエス様の体と血をいただく人は、罪の赦しを受けられます。
洗礼を受けている者に、イエス様が聖餐式を通して、罪の赦しをくださることを、聖書は約束しているからです。(マタイによる福音書26章28節、ヨハネによる福音書6章54節)

これではあまりにも単純で簡単すぎる、と感じる人もいるかもしれません。
しかし、神様の恵みは単純なのです。
本来単純なことを私たち人間のほうで勝手に難しいものにしていることはよくあります。

「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者には、永遠の命があり、わたしはその人を終りの日によみがえらせるであろう。」
聖書の(ヨハネによる福音書6章54節)