神様は私の祈りを聴いてくださっているのでしょうか。

フィンランド語原版執筆者: 
ヴィッレ・アウヴィネン(フィンランド神学協会、神学博士)
日本語版翻訳および編集責任者: 
高木賢(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)

神様は、イエス様の御名によってなされるすべての祈りを聴くことを約束してくださいました。
イエス様の御名によって祈るのは、私たちがイエス様を信じており、イエス様を通して神様とつながっているからです。
私たちは、自分自身の行いに頼るのではなく、イエス様の救いの御業に信頼して、神様の御許に近づくのです。

神様は祈りを聴いておられます。
しかし、それは、「神様はいつも私たちの期待通りに答えてくださる」、という意味ではありません。
神様はすべての願いをすぐにかなえてくれる「自動販売機」などではありません。
天の父なる神様は、ご自分の子どもたちにとって本当に必要なものが何であるか、よくご存知だからです。
神様は、私たちが天の御国で永遠に暮らせるようになるために最も役立つことを、祈りの答えとして与えてくださいます。
それゆえ、神様は、私たちの願いとは反対のことをお与えになったり、私たちが祈りの答えを忍耐して待つようになさる場合もあるし、すぐに祈りがかなえられて私たちが喜ぶようになさる場合もあります。

神様に自分の願いを祈る時に大切なのは、「あなたの御心がなりますように」、という祈りを付け加えることです。

人が自分の罪の赦しを願い、自分が救われることを祈る場合には、神様はその願いをすぐにかなえてくださる、と信じて大丈夫です。
この祈りに対する神様の答えは聖書に書いてあるからです。
罪を告白する者に対して罪の赦しをくださることを、神様は聖書で約束しておられます。

「あなたがたのうちで、自分の子がパンを求めるのに、石を与える者があろうか。
魚を求めるのに、へびを与える者があろうか。
このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。」
(聖書のマタイによる福音書7章9〜11節)

神様、私の祈りを聴いてくださっているかどうか、時には考え込んでしまいます。 しかし、そのような私の祈りを聴いてくださってありがとうございます!