日々の祈り
家の主人はその家に属する者たちに、朝に夕に自分を祝福することについて、どのように教えるべきでしょうか。
朝の祈り
朝、あなたは起床した時に、聖なる十字を切り自分を祝福して、次のように言いなさい。
「父、御子、御霊の御心がなりますように 。アーメン。」(1)
それから、ひざまずくか、立ったままで、使徒信条と主の祈りを唱えます。あなたが望む場合には、それに加えて次の小さな祈りを唱えてもかまいません。
「私の天のお父様、あなたが私をこの夜にあらゆる害と危険から守ってくださったことを、あなたの愛する御子イエス・キリストを通してあなたに感謝します。そして、私のあらゆる行いと生活とがあなたの御旨にかなうものとなるために、この日もまた私を罪とあらゆる悪から守ってくださるように、あなたにお願いいたします。私は、私自身も私の体も魂も、すべてをあなたの御手におゆだねしますから。悪い敵が私に対してどのような力もふるうことがないように、あなたの聖なる天使が私と共にいるようになさってください。アーメン。」
それから、喜びをもってあなたの仕事につきなさい。そして、例えば十戒やあなたの短い祈祷の歌を何か歌いなさい。
夜の祈り
夜、あなたは床に就く時に、聖なる十字を切り自分を祝福して、次のように言いなさい。
「父、御子、御霊の御心がなりますように 。アーメン。」(2)
それから、ひざまずくか、立ったままで、使徒信条と主の祈りを唱えます。あなたが望む場合には、それに加えて次の小さな祈りを唱えてもかまいません。
「私の天のお父様、あなたが私をこの一日、恵み深く守ってくださったことを、あなたの愛する御子イエス・キリストを通してあなたに感謝します。そして、私が正しくないことをしたすべての罪を赦してくださるように、また、この夜、私を恵み深く守ってくださるように、あなたにお願いいたします。私は、私自身も私の体も魂も、すべてをあなたの御手におゆだねしますから。悪い敵が私に対してどのような力もふるうことがないように、あなたの聖なる天使が私と共にいるようになさってください。アーメン。」
それから、すみやかに、喜びながら、眠りに就きなさい。
食事の前の祈り
家の主人はその家に属する者たちに、食事の前と後の祝福と感謝について、どのように教えるべきでしょうか。
子どもたちとその家に属する者たちは、両手を組み合わせて、礼儀正しく食卓に就き、次のように言うべきです。
「すべてのものの目は、主よ、あなたを待ち望んでいます。
あなたは時に応じて彼らに彼らの食物を与えてくださいます。
あなたは御手を開いて、御旨にかなうこと(1)によって、すべての生けるものを満ち足りさせてくださいます。」
(詩篇145篇15〜16節、ドイツ語版)
(1)注解。 「御旨にかなうこと」とは、すべての生き物が食べ物を十分にいただけることを喜んで、満ち足りることです。というのは、心配と貪欲はそのような「御旨にかなうこと」の妨げとなるからです。 (3)
その後で、主の祈りと次の祈りを唱えます。
「主なる神様、天のお父様、どうか私たちの主イエス・キリストを通して、私たちを祝福し、また、 あなたの思いやりに満ちたご厚意から私たちがいただくこのあなたの賜物を祝福してください。アーメン。」
食事の後、感謝の祈り
食事の後も、彼らは同じように、礼儀正しく両手を組み合わせて、次のように言うべきです。
「主に感謝しなさい。主は親切で、そのご厚意は永遠に絶えることがありません。主はすべての生けるものに食物を与え、餌を獣に与え、鳴く小烏にも与えてくださいます。主は乗用馬の力強さを愉しむことはなく、人間の脚力を喜ぶこともありません。主を畏れ、主のご厚意に待ち望む者たちのことを、主は喜ばれます。」
(ドイツ語版。詩篇106篇1節、136篇25節、147篇9〜11節)
その後で、主の祈りと次の祈りを唱えます。
「主、父なる神様、私たちの主よ、私たちは、永遠に生き支配しておられるあなたに対して、あなたのあらゆる善き業のゆえに、イエス・キリストを通して感謝します。アーメン。」
(1)、(2) これはドイツ語版の原文です。ラテン語版の原文では、「父、御子、御霊の御名によって。」となります。
(3)この部分は一部ラテン語版を参照して訳しています。