イエス様は実在していましたか。

フィンランド語原版執筆者: 
シルッカリーサ・フフティネン(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)
日本語版翻訳および編集責任者: 
高木賢(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)

イエス様が歴史上実在したことは、当時の資料によっても理性的な説明によってもまったく疑う余地がありません。
イエス様は少年時代と青年時代を僻地であるガリラヤ地方のナザレの町で過ごしました。
そのために、イエス様は「ナザレ人」とも呼ばれました。
町々を巡って教えたイエス様の周りには弟子たちが集まるようになりました。
彼らは師の教えを書き留めては、他の人々へと語り継いで行きました。
西暦約30年頃の春のエルサレムで、ローマ総督ポンテオ ピラトの命令によって、イエス様は十字架刑に処せられ、殺されました。
少なくともこの程度のことについては、歴史家たちが一致した見解を示しています。

しかし、イエス様とは何者なのでしょうか。
イエス様のことをもっとよく知るためにはどうすればよいのでしょうか。
こういったことを考えながら、聖書とりわけ新約聖書を開かなければなりません。

「神の子イエス・キリストの福音のはじめ。」
(聖書のマルコによる福音書1章1節)

イエス様、あなたはどなたですか。